お中元 マナー 基礎知識

今さら聞けない!?お中元のマナーと基礎知識

お中元のシーズンになると毎回頭を悩ませてしまう、そんな方も多いと思います。贈る相手に心から喜んでいただくためにも、失礼のない贈り方をしなくてはいけません。今一度、お中元の基本的なマナーと心づかいをおさらいしておきましょう

 

さて、イマドキの若い人ってそもそもお中元なんて気にしたりしているのでしょうか。調べてみると、意外な事実がわかりました。90%以上の人がお中元を贈る予定であり、平均予算は約2万円。平均件数は約4件で、商品価格は1件につき3千円から5千円の商品が多くなっています。

 

贈り先としては、まず両親や親戚、さらに会社の上司や取引先などが多いようです。身内の場合はともかく、会社の上司や取引先などでは失敗できませんよね。

 

贈るときに重視する点として「品質」「ブランド」「実用性」「安全性」などが上げられます。ただ、最近では一般的になった「カタログギフト」も人気のようです。

 

お中元は、元々は中国の道教に由来するといわれており、中国古来の祭り事が起源になります。中国では神に供え物をして身の汚れを清める日である1月15日の「上元」、7月15日の「中元」、12月15日の「下元」の「三元」があり、その内の7月の「中元」が日本に伝わり今でも残っているのです。

 

そして日本古来の先祖にお供え物や贈り物をした習わしと、仏教の祭日である盂蘭盆会(うらぼんえ)と重なり、祖先の霊を祭るためのお供え物を親戚や近所に配る習慣が生まれたそうです

 

その習慣が、江戸時代の商人たちからお世話になった人に品物を贈る習慣へと変化し、明治30年代のころには、現在行なわれている「お中元」のスタイルに定着したのだそうです。

 

近年では、官公庁を中心に利益供与につながるとされる理由から「虚礼廃止」の動きも出ています。しかし、個人的な感謝のやりとりに関して、伝統的なコミュニケーションの方法としてこれからも廃れることはないでしょう。

 

「お中元」は一年の上半期の区切りを意味しています。そこで日ごろお世話になっている方に、6月下旬から8月上旬までの間に、贈りものをします。

 

贈る時期は地方によって多少期間にずれがありますので注意が必要です。関東地方は7月初旬から7月15日ごろまで、関西以西は8月初旬から8月15日ごろまでになります。

 

また、お中元はお祝いではありません。当方、先方のいずれかが喪中であっても、贈ることにまったく差し支えはありません。