お中元 相応しくないもの

お中元のタブー・相応しくないものとはなんでしょう?

本人が望んでいないものは、贈っても喜ばれないのは当然です。また、お中元に相応しくないものとして考えられているものがいくつかあります。これは、うっかり知らずに贈ってしまうと常識を疑われてしまうこともあるので注意が必要です。

 

イマドキそんなこと気にする人いる?と思いますが、古くからの日本のしきたりを大切にしている人は、たくさんいます。特に年配の方でお世話になった方など、失敗できない贈り物をするときには特に気を付けましょう。

 

では、どのようなものが送ると失礼にあたるのか。ここでは、一般的にお中元として贈ってはいけないもの、贈る時に注意が必要なものを紹介します。

 

お茶や、海苔などは悲しみの葬儀品として、残らずに早く無くなる品物が良しとされています。早く亡くなる事に通じていますので、香典返しに贈るものと決まっています。

 

身につける靴下や靴などの履物、マットなどは踏みつけることを連想させるので贈ってはいけません。

 

時計や筆記用具の身に着けるものは「勤勉奨励」という意味があるため、年上の人(特に上司)に贈るのは失礼とされています。

 

現金、金券、調味料なども目上の方にお中元として送ると失礼になります。これは「あなたは貧乏だから、これを使ってください」と言う意味にとられてしまいます。

 

また、数では4と9は「四苦」を連想させるので避けられています。8は末広がりで喜ばれます。商品を贈る時は数にも注意しましょう。奇数は慶事、偶数は弔事といわれています。

 

お中元は、暑中見舞いも兼ねています。贈るものに困ったら、そうめんやアイスコーヒー、水ようかんなどの暑い夏の季節にピッタリの品物を贈りましょう。

 

そして、お中元を贈ったならやはりお歳暮も贈ったほうがいいでしょう。お中元とお歳暮でどちらか選ぶならお歳暮を選ぶのが一般的です。お中元はお歳暮だけでは足りないくらいお世話になっている人に送るものとされています。

 

また、喪中の人へ贈っても差し支えありませんが、その場合は紅白の水引は避け、白無地の奉書紙に表書きします。四十九日の前の場合は日を遅らせて「暑中御見舞」「残暑御見舞」として贈るのもいいでしょう。